更には、外設のテントや看板、照明、暖房関係なども運んだ。
夏は、黒いスーツから塩が噴き出て、白く浮き上がるのは当たり前…葬儀屋だもんね。
このように、どこまでいっても「肉体労働」がベースにあったのだ。
それが自前の箱物で葬儀を執り行うようになり、力に頼る部分は年を追う毎に激減、
時代の流れに乗ってサービス業に舵を切り、業界としては大ナタを振るい
様々な部門で葬祭サービスに向いている女性の進出に拍車をかけた。
女性がNOの時代から、女性が参入した時代…しかし若いお嬢さんは無理。
それがいつの間にか、年齢層も徐々にではあるが若くなっていった。
しかし今、そのようなスタッフの在り方すら…もしかしたら、危なく見えてくる。
8年連続人口減の日本…今後益々その勢いを増す。
遥か縄文時代から見れば、日本の人口は数千倍に膨れ上がっている。
それは単純に増加したのではなく、増加と停滞、時には減少を繰り返し、
大きな波を描きながら確実に増え続けてきたのである。
そして、その人口のエポック期には、ライフスタイルが一変している。
21世紀に入り、過去に経験したことのない確実な人口減少という
エポック期に突入した日本。
我々のライフスタイルは、今後どうなる?
人口増を前提とした従来型の労働環境や人材スタッフの在り方。
随分長い間、この環境下でやってきた、が今、少し変化している。
それは穏やかではあるが、思考として180度の転換だ。
葬祭業に置き換えると、
【人口減を前提とし、仕事は減らずに、単価だけ下がり続ける】
その可能性を、それを大前提とした葬儀の在り方を、
葬儀社の経営者は考えているか、また適した労働環境を考えているのだろうか?
簡単にいうと、今までと真逆である。
真逆ならば、葬儀の在り方も…そう、やがては葬儀の環境やスタッフの在り方が
変わる…いや、変えるしかない…かもしれないのだ。
仕事の質も「肉体労働」から「知的労働」へ、そして「超知的労働」へと。
【知的労働】中心の国になっていくのは当然の理であり、葬儀も然り。
実際、第一次産業中心から第二次産業中心へ、
そして第三次産業中心へと日本は移行してきた。
だからこそ、男性中心の葬儀業界だったところに
女性の進出(チャンス)があったのだろう。
(勿論、他にも要素はあるけれど…)
では、「超知的労働」の世界は、明日に続く。