A「司会者」
泣いたり笑ったり、悩んだり怒ったり…。
その全てが、今まで生きてきた人生の思い出の品々です。
時代の移り変わりの中で、季節の流れの中で、
悲喜こもごもが込められた思い出の数々…。
心の中に大切にしまわれた、その一つ一つを振り返る、別れの日が訪れました。
司会者が普通に読むバージョンです。
表現技術に於いて、巧拙の差が出やすく、また男女の声質の好き嫌い等、
司会の出来の「振り幅」が大き過ぎて安定性に欠ける。
よって、司会者は「○○さん」と指名することになる。
欠点は、司会の大量生産が難しいのと、全体のレベルの向上にはつながりにくい。
B「パワーポイントテキストを使い、黒い背景に白文字が浮かび上がる」(BGM入り)
読み手は、客自身である。
しかも一文字ずつ画面に現れ、巧みに「間」を入れた構成で飽きさせない。
「聴覚情報」だけの場合より、「視覚情報」も伴って自ら文字を追いかける。
聴き手が読み手にもなり、その状況に囲まれやすい。
C「映像を背景にナレーションが下から上へとスクロールする」(BGM入り、音声無し)
上記Bと同様、読み手は客自身である。
文字は下から上へのスクロール、そして背景は映像である。
多面的な「視覚情報」で文字内容(ナレーション)を後押ししている。
その分、よりエモーショナルな感覚に陥りやすい。
D「映像を背景にナレーションが下から上へとスクロールする」(BGM入り、音声あり)
上記Cと同様だが、一つだけ異なるのは、音声があること。
しかも、その音声が巧いのである。これはとても重要な事だ。
下手な音声なら要らない。感性を喚起させることが出来ないだけに止まらず、
邪魔をすることになる。判断が難しい。
一方で、聴き手は自由に想像の翼を広げにくい、とも云えるのが欠点。
いかがでしたか?
A~Dそれぞれに特徴があり、また応じた使い道があります。
しかし、平素からそれを考えるということの方が重要だと思います。
葬儀のプロデュース、演出は、様々に可能性があるんだ、
という認識を持っていただければと思っております。
そしてコンテンツを持っている、しかもオリジナルを。
それが、これからは何処にも真似が出来ないだけに重要な事になるでしょう。
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