喪中見舞いとは、服喪中に付き静かに年始を過ごされている方へ、
慰めと励ましの言葉を述べさせていただくものである。
現在、喪に服している期間は1年間(または13カ月)である。
そして喪中の期間には喪中ハガキ、正式には年賀欠礼状というハガキをだす。
喪中ハガキ(年賀欠礼状)は訃報のハガキではなく、
「喪中につき新年のお慶びをお伝えできず失礼する」という趣旨のものだ。
11月下旬から12月上旬の間に年賀欠礼状(喪中ハガキ)だすのが普通だ。
年賀欠礼状(喪中ハガキ)が届いた人は、
「喪中見舞い」というお悔やみの言葉を書いて返事をだしてもよいが、
一般的には「寒中見舞い」と称して、
松の内が明けて立春迄を目処にだす方が圧倒的に多い。
または、年賀欠礼状(喪中ハガキ)をいただいたら…というよりも、
服喪中であることを知らずに、あるいはウッカリ失念して、
年賀状をだして来た相手に対して、
逆にこちらが寒中見舞いをだすことの方が多かったのではないか。
それが普通だった、と思う。
つまり、年賀欠礼状にたいして喪中見舞いをだすのは稀で、むしろ寒中見舞いをだし、
また、こちらが喪中であるにも関わらず、年賀状を寄越した相手に対して
(服喪中の事前連絡のある・なし、いずれも)、寒中見舞いをだす
…これが圧倒的に多かったと思う。
ところが最近、本来の「喪中見舞い」にスポットが当たっているらしい。
それもそのはず、家族葬が増え、お葬式に参加できない人が増えている。
そんな彼らが、お悔やみの言葉を相手に伝えるための一つの手段として、
お焼香に伺う代わりに、弔電やお花と同じように、
季節を問わずにだすことができる供養の形として
「喪中見舞い」に頼っていくのは当然だろう。
もしかしたら近い将来、弔電や供花よりも多くなる予感がする。
「喪中見舞い」に添える品物は、バリエーションが多い。
少なくとも現在の返礼品は全て使える。
そして何より、現在の「お香典」の代わりとなるだろう。
いい商売になるよなあ!
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