今のところ、インフルエンザには罹っていないが、今後どう転ぶか分からない。
子供は、学校という名のウイルス・細菌混合容器と呼べる建物の中にいるだけに、
どの道ウイルスを持ってくるはずだから油断は禁物だ。
何せ数年に一度、我が家は酷いヘロヘロ状態になる。
予防接種は毎年キチンと受けているが、
SNSを覗けば、インフルの予防接種の功罪について書かれている。
それは予防接種を打つことにより、仮にインフルを発症しても高熱にならない
という良い側面もあるけれど、外敵と戦おうとしている身体にとって、
強い防衛軍を作るチャンスを逃している…一説には、癌細胞も高熱で退治したりする
という…そういう悪しき側面もあるのだそうだ。
なるほど考え方次第で、ごもっともだと思うが最近インフルの不思議が解明された。
日経サイエンスの3月号である。
ウイルスが作る免疫系の盲点と題して書いてあるのだが、
ウイルス感染症は、一度罹ると終生にわたる免疫ができて再び罹患することはない。
これが一般的な常識だが、インフルエンザウイルスはそうはいかない。
インフルエンザウイルスは毎年少しずつ変異するので、
身体の中に既に出来ているウイルス防衛軍からスルリと逃れてしまう。
ウイルス防衛軍の免疫系に、インフルエンザ防御における盲点が出来てしまい、
変化しやすいウイルスに感染したその免疫系は、
以前のウイルスと似たものだと勘違いをしてしまう。
実際には、時代遅れのウイルスに対して免疫が保持されているから
新たに感染したウイルスと闘うことができないのだ。
(だから予防接種が必要じゃないのか、と思うのだが…)
そのような事で、人間の一生とインフルエンザに対する免疫の強さは、
幼少期から徐々に強まり、ピークの青年期を過ぎてから下降し、
60~65歳までの中年期で最も弱くなる。
そして高齢者になるほど、また免疫系は強まるという傾向があるらしいのだ。
自分を中心に考えてしまうのだが、今からが一番インフルに弱い時なんだー。
と、絶望しながら春を待つ今日この頃です。
因みに、インフル免疫に関して人はどのように免疫を発達させているかとか、
どのようにして維持しているかなど、人の免疫には過去の記憶によって
それぞれインフルのウイルス株の序列があるらしいことも分かってきたらしい。
是非、一読を。
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