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2015年03月20日

浄土真宗の教え6 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

若い頃、港区元麻布1-1の善福寺(本願寺派)様で良く仕事をさせていただいた。
善福寺は浄土真宗の寺院で、都内有数の名刹。
日米修好通商条約に基づき、初代アメリカ公使館がここに置かれた。
善福寺境内には越路吹雪の記念碑もありました。
結構大きな葬儀が多かったが、そこで聞いていた「ある話」が先日ニュースで流れた。
福沢諭吉がミイラとなって現れた…というお話だ。
その場所は、品川区上大崎の常光寺(浄土宗)である。
諭吉は1901年に68歳で死亡するが、福沢家の菩提寺である善福寺で葬儀をした。
通常、葬儀と埋葬が別々の寺で行われることはない。
しかし、諭吉は常日頃から眺望の良い常光寺の墓地を買い求めていたのだった。
それにしても宗旨の異なる寺に埋葬されることはないのだが…
※実は、当時は無住の本願寺派の墓地に埋葬されていたのだが、近辺の寺院再編により、
諭吉の墓地は常光寺に編入された…のだ。

 

自らの好きな場所に墓を求めたのだが、求めた寺が無住だったのがいけなかったのか、
それとも単なる行政の悪戯かは分からぬが、宗旨の違いはややこしい問題だ。
とどのつまりは、成仏の問題ではない…(怒られるかな)
しかし現代、墓の形は様代わりしても、それを必要とする方には参考になる話だろう。

結局1977年5月、諭吉の墓は善福寺への「改葬」(引っ越し)が決まった。
掘り起こされた福沢諭吉が、まるでミイラだったというお話を何度も聞いた。
冷たい伏流水が流れる中、眠るように発見された諭吉の肌は蝋化した状態だったという。

ではクイズ。
(出典 クイズ浄土真宗参照)

質問1
お釈迦様が誕生された日は4月8日(花祭り)ですが、生まれた場所は何処ですか。

1. ネパールのルンビニ
2. インドのブッダガヤ
3. インドのデリー

答え



1番です。
2番のブッダガヤは、悟りを開いた地です。

質問2
正信偈を日常勤行として用いられたのは誰ですか。

1. 親鸞聖人
2. 蓮如上人
3. 法然聖人

答え



2番です。
それまでの仏前での勤行は、善導大師が著された「往生礼讃偈」でした。これは「六時礼讃」とも云われるように1日に六回お勤めするように作られています。これを簡略化し、僧侶だけでなくご門徒も一緒にお勤めできるよう…との趣旨で作られました。
因みに「六時礼讃」を意識して正信偈の後の和讃は六首歌い「六首引」と云っています。

質問3
お経によく出てくる恒沙(ごうしゃ)とは、どんな意味ですか。

1. 夜空の星
2. ガンジス川の砂
3. 悟りの境地

答え



2番。
ガンジス川の砂粒の数ほど…つまり数が大きいことを示しています。
数の大きさの単位は、阿僧祇、那由多、不可思議、無量大数など。

では。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2015年03月20日 08:30

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